真菌とはカビ菌の一種です。この菌が原因となって感染する水虫などの厄介な皮膚病は、なかなか完治させるのが難しいことで知られていますが、現在では画期的な抗真菌薬が開発・販売されていますので、治療にお悩みの方はぜひ使ってみてください。

角質に寄生する水虫に民間療法の酢より抗真菌剤が有効

水虫は、約数十種類存在するとされる白癬菌と呼ばれるカビの仲間とされる真菌に感染する事により発症するとされ、10種類が人間に感染します。真菌は、温度15度以上湿度75%以上の環境で急激に増殖する為、靴や靴下を着用した足の状態が真菌の好む環境の為に足白癬感染患者が多いとされています。
足白癬には、角質増殖型足白癬と趾間型足白癬や小水疱型足白癬などの汗疱状足白癬があります。汗疱状白癬は、足の裏や指の間、土踏まずに小さな水疱型出来次第に嚢胞へ変わり嚢胞が潰れ、水虫特有のジュクジュクとした不衛生な患部となります。汗疱状白癬は、患部が角質増殖型足白癬の患部と比較して免疫力が著しく低下している為に、細菌が侵入し易く二次感染を引き起こし易いとされ、最終的に太腿内側のリンパ節が腫れ上がり蜂窩織炎などの重篤な疾患を発症するケースがあります。
角質増殖型足白癬は、汗疱状白癬を長年患う事で白癬菌が角質深部に感染する事により発症し、徐々に足の裏の皮膚が硬く肥厚し白っぽくなります。肥厚した皮膚は、加齢による肌トラブルや乾燥によるあかぎれなどと誤診され易く、感染に気付かないケースが多くあります。
水虫の治療には、酢や冷水などを使った多種多様な民間療法や薬物療法があります。
古くから伝わる酢による民間療法は、水虫の病原菌である白癬菌に対して増殖抑制作用や殺菌作用があるとされています。白癬菌は、希釈された酢の中では増殖する事が出来ず、40度の酢の中では死滅する事が確認されていますが、酢は現在のクロトリマゾールなどの抗真菌剤に比べて浸透力が低いので、硬く肥厚し硬化した角質の深部に寄生する白癬菌に対して効果が少ないとされています。抗真菌剤の多くは、白癬菌細胞膜を形成するエルゴステロールの生成を阻害する医薬品であり、特に角質増殖型白癬や爪白癬に対しては経口型の抗真菌剤が投与されています。